
工場は一般的に床面積が広く、さまざまな機械設備が常時稼働しているため、どうしても電力使用量が大きくなりがちです。工場の規模や稼働状況によっては、節電対策をきちんと設計して実行することで、月々の電気代を数十万円、場合によっては数百万円単位で抑えられる可能性もあります。
また、多くの工場で使われる電力は、発電の過程で化石燃料に依存しているケースが少なくありません。化石燃料による発電はCO2を排出し、地球温暖化の要因のひとつとされています。こうした背景から、日本では温室効果ガスの排出量が多い事業者に対して、削減に向けた具体的な取り組みが求められる流れが強まっています。
本記事では、工場で節電対策が必要とされる理由を整理したうえで、取り入れやすい対策の考え方や、実際に取り組みを進めている企業の事例も交えながら紹介します。
工場の節電対策には、具体的にどのような対策があるのでしょうか。ここでは、工場の節電対策について紹介します。
| 対策の種類 | 概要と効果 | 関連する製品・工法 |
|---|---|---|
| 照明のLED化 | 白熱灯をLED照明に切り替えることで、約85%の節電効果が期待できる。寿命が長く、長期的なランニングコストを抑制。 | LED照明器具 |
| デマンドコントローラー導入 | 30分間の平均使用電力(デマンド値)をリアルタイムで監視・調節し、最大デマンドを抑制する。契約電力の引き下げにより、基本料金を削減。 | デマンドコントローラー |
| 太陽光パネル設置 | 日射で発電し、自家発電が可能となるため、外部電力への依存を軽減。光熱費削減に役立つ。蓄電池併用でさらに省エネ効果向上。 | 太陽光パネル、蓄電池 |
| 屋根に遮熱シート施工 | 輻射熱を反射し、室内の空調効率を向上させる。夏の暑さ対策・光熱費削減に有効。太陽光パネル設置前の導入にも適する。 | 遮熱シート(サーモバリア)、スカイ工法 |
| 機械に遮熱シート施工 | 機械から発生する輻射熱を抑制し、室温上昇を防ぐ効果が期待できる。乾燥炉などの大型機械にも柔軟に対応。 | 遮熱シート(サーモバリア)、フィット工法 |
照明をLEDに交換する
照明をLEDに切り替えると、消費電力を抑えられるため電気代の削減が期待できます。LED照明は、発光ダイオード(LED)を光源に用いた照明器具のことで、省エネ性に優れている点が特長です。資源エネルギー庁の資料「LED照明器具の導入」では、白熱灯からLEDへ交換することで約85%の節電効果が見込めるとされています。初期費用はやや高めになりますが、寿命が長く交換頻度を減らせるため、長い目で見るとランニングコストを抑えやすい選択肢といえます。
デマンドコントローラーを導入する
デマンドコントローラーは、電力の「デマンド値」をリアルタイムで監視し、必要に応じて使用電力を調整できる機器です。ここでいうデマンド値とは、30分間の平均使用電力(kW)を指します。
高圧受電の場合、過去12か月の最大デマンド値が契約電力の基準となり、基本料金に反映されます。デマンドコントローラーを導入して最大デマンドを抑えられれば、契約電力を引き下げやすくなり、結果として毎月の電気料金の削減につながります。
太陽光パネルを設置する
太陽光パネルは、太陽の光を電気に変えて発電する設備です。工場の屋根に設置すれば自家発電ができるようになり、購入電力への依存を減らせるため、光熱費の削減につながります。
また、蓄電池を組み合わせることで、発電して余った電力を貯めておき、必要なタイミングで使えるようになります。昼夜や稼働時間のズレを補いやすくなり、省エネ効果をさらに高めやすくなります。
屋根に遮熱シートを施工する
屋根に遮熱シートを施工すると、外部から入り込む熱を抑えられるため空調の効きが改善し、結果として光熱費の削減が期待できます。遮熱シートは、輻射熱を反射するアルミ系のシート材で、屋根から降り注ぐ“じりじりした熱”を軽減できるのが特長です。輻射熱は体感温度を押し上げる要因になりやすいため、遮熱シートを屋根に施工することは夏場の暑さ対策としても有効です。
工場の折板屋根には、弊社で対応可能な「スカイ工法」の導入がおすすめです。スカイ工法は、輻射熱の反射性能に優れたスカイシートを屋根に直接貼り付ける施工方法で、屋根からの熱侵入を抑える効果が期待できます。さらに節電対策として太陽光パネルの設置を検討している場合でも、あらかじめスカイ工法を施工しておくことで、その後の工事を進めやすくなる点もメリットです。
機械に遮熱シートを施工する
工場内で稼働している機械は、室温を押し上げる要因となる輻射熱を多く発しています。そこで機械に遮熱シートを施工すると、輻射熱の放射を抑えやすくなり、周囲の温度上昇を軽減する効果が期待できます。
機械まわりの遮熱対策には、弊社で対応可能な「フィット工法」がおすすめです。フィット工法は、遮熱シートをテント状に加工し、機械全体を包み込むように設置する施工方法です。遮熱シートは裁縫によってつなぎ合わせられるため、乾燥炉などの大型設備にも柔軟に対応しやすい点が特長です。
工場の電気代の大部分を占めるのが空調設備の消費電力です。
室内が高温になればなるほど、エアコンは長時間・高出力で稼働します。
つまり、暑さの原因を抑えれば、空調の稼働を減らすことができるということです。
遮熱シートは、太陽光に含まれる近赤外線(輻射熱)を反射し、建物内部への熱侵入を防ぎます。
熱の侵入を抑える
工場の暑さは、外気温だけで決まるものではありません。屋根や外壁が日射で熱を持ち、その熱が室内に入り込むことで、じわじわと温度が上がっていきます。まずはこの“熱の入り口”を抑えることが、ムダな冷房負荷を減らす第一歩になります。
室温上昇を防ぐ
熱が入りにくくなると、室内の温度が上がり切る前に踏みとどまりやすくなります。特に午後の「急に暑くなる感じ」や、天井付近の熱だまりが緩和されると、現場の体感が変わってきます。室温のブレを小さくすることが、働きやすさにもつながります。
空調負荷が軽減
室温が安定してくると、エアコンは無理に頑張らなくて済みます。設定温度を下げ続けたり、風量を上げっぱなしにしたりする必要が減り、運転のムラも小さくなります。結果として、空調設備への負担が軽くなり、運用も楽になります。
電気代削減
空調の負荷が下がれば、電力使用量も落ちやすくなります。冷やす量が減るので、稼働時間やピーク時の消費電力を抑えられる可能性が出てきます。暑さ対策が、そのまま省エネやコスト対策として効いてくるのが、この流れの強みです。
この構造的な改善が、省エネ効果を生み出します。
伸栄工業が施工する遮熱シート「サーモバリア」は、純度99%以上のアルミを使用した高性能遮熱材です。 輻射熱を約97%反射する性能を持ち、折板屋根の屋根裏に施工することで、室内温度上昇を大幅に抑制します。 断熱材と異なり、熱を“溜め込む”のではなく、“反射して入れない”のが大きな特長です。
遮熱施工によって、以下のような効果が期待できます。
体感温度
低下
(暑さ指数)
の改善
稼働時間の
短縮
削減
特に、午後の急激な温度上昇を抑える効果が高く、ピーク電力の抑制にもつながります。
省エネ対策としてだけでなく、熱中症リスク低減や作業効率向上といった副次的なメリットも見逃せません。
溶鉱炉や乾燥炉、加熱設備などがある工場では、屋根だけでなく機械からの輻射熱も室温上昇の原因となります。
サーモバリアは
- ✓ 屋根裏施工
- ✓ 壁内部施工
- ✓ 機械周辺の遮熱カーテン施工
など柔軟に対応可能です。
局所的な遮熱対策を行うことで、より効率的な省エネ環境を実現できます。
工場の省エネ対策を本気で考えるなら、空調設備の見直しだけでなく、建物構造の改善が不可欠です。
遮熱シートは、
- ✓ 工場 電気代 削減
- ✓ 折板屋根 暑さ対策
- ✓ WBGT 改善
- ✓ 作業環境向上
を同時に実現できる可能性を持っています。
省エネと暑さ対策を両立させたい企業様は、ぜひ伸栄工業へご相談ください。
現地調査から最適な遮熱施工まで、一貫してご提案いたします。
