
夏場の工場や倉庫は、ただでさえ過酷な作業環境になりがちです。
特に、金属製の折板屋根を採用している建物では強烈な直射日光によって屋根裏の温度が50℃近くまで上がることもあり、室内全体がサウナのような状態になるケースも珍しくありません。
現場からは「空調を入れてもまったく効かない」「クーラーの風がぬるい」といった声が相次ぎ、熱中症による救急搬送が発生した事例も。
軽症であっても作業効率の低下や集中力の欠如につながり、労災リスクが高まるなど深刻な問題に直結します。
そこで本記事では、熱中症についての正しい知識と熱中症を防ぐための方法を解説します。遮熱シートを活用した工場の環境改善についても詳しく解説しますので、企業の管理担当の方はぜひ参考にしてみてください。
なぜ工場で「熱中症」が多発するのか?
原因は“輻射熱”にあります
熱中症の要因は気温だけではありません。実は「湿度」と「輻射熱」という2つの見えない熱環境が大きく影響しています。
輻射熱とは、太陽や高温の機械から放射される目に見えない熱線のことで、直接肌や衣服に当たることで体温を急激に上昇させます。 空調をつけていても、この輻射熱を防がない限り、熱中症リスクは根本的に改善されません。
そこで、厚生労働省では輻射熱の要因を取り入れた「暑さ指数(WBGT)」を用いた環境管理を推奨しています。
暑さ指数(WBGT)について
暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)とは、熱中症を予防することを目的として考案された指標です。 室内気温だけではなく、湿度や輻射熱などの周辺の熱環境を組み合わせて、総合的に熱中症リスクを判断できることが特徴です。
単位は気温と同じ「℃」で表示されますが、気温とは意味が違うことにご注意ください。
日常生活レベルにおいては、次のような目安が示されています。
図引用: 環境省 熱中症予防情報サイト「暑さ指数(WBGT)について」
暑さ指数(WBGT)が25℃を超えると熱中症リスクは「警戒」となり、作業の間に定期的な休憩を挟むことが推奨されます。 28℃を超えると「厳重警戒」、31℃を超えると「危険」となり、熱中症のリスクが格段に高まるため、何らかの暑さ対策が必須とされています。
暑さ指数(WBGT)の運用方法
暑さ指数(WBGT)を表示できる温湿度計が市販されていますので、まずは工場内の作業箇所に設置してみましょう。 工場内の軽作業であれば、先述の日常生活レベルの指針に従い、まずは暑さ指数(WBGT)が28℃以上にならないような空調や換気を心掛けるべきです。
ただし、専用の防護服を着用して負荷強度の高い作業をする場合などには、作業強度と着衣する衣服による補正を 組み合わせると、さらに実態に沿った熱中症発生リスクを知ることができるでしょう。 その環境に十分順応しているかどうかでも、暑さ指数(WBGT)の運用は違ってきます。
表1に示した暑さ指数は、既往症がない健康な成年男性を基準に、それ以下の暑熱環境にはばく露されてもほとんどの者が 熱中症を発症する危険のないレベルに相当するものとして設定されています。
注1)日本産業規格 JIS Z 8504(熱環境の人間工学―暑さ指数(湿球黒球温度)指数に基づく作業者の熱ストレスの評価―暑熱環境) 付属書A「暑さ指数 熱ストレス指数の基準値」を基に、同表に示す代謝率レベルを具体的な例に置き換えて作成したもの。
注2)暑熱順化者とは、「評価期間の少なくとも1週間以前から同様の全労働期間、高温作業条件(又は類似若しくはそれ以上の極端な条件)に ばく露された人」をいう。
衣服の種類による補正
作業服として長袖シャツとズボンといった通常の作業服等ではなく、 下記表2に記載されたような特殊な作業衣類を着用して作業を行う場合は、 算出された暑さ指数に、それぞれの衣類の組み合わせに対応した 暑さ指数補正値を加える必要があります。
注1)透湿抵抗が高い衣服では、相対湿度に依存する。着衣補正値は起こりうる最も高い値を示す。
注2)SMSはスパンボンド・メルトブローン・スパンボンドの3層構造からなる不織布である。
注3)ポリオレフィンは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ならびにその共重合体などの総称である。
図引用: 厚生労働省 職場における熱中症予防情報「暑さ指数について」
工場の生産品や設置している機械の性質上、空調設備や換気設備による対策を十分にできない場合も多くあります。 そこで効果的なのが、工場の建物や機械を「遮熱シート」で覆い、輻射熱の発生を抑える方法です。
折板屋根の輻射熱をカットする「遮熱材サーモバリア」とは?
サーモバリアは“反射”で熱を遮る
遮熱材「サーモバリア」は、純度99%以上のアルミを使用した特殊シートです。 屋根裏などに施工することで、太陽光からの 輻射熱を97%反射し、室内の温度上昇を根本から抑制します。
工場建物の内外装材や断熱材が抱え込んだ熱気は、日が沈んでもジワジワと輻射熱を発生させ、 工場内の暑さ指数(WBGT)を上昇させます。そこで、サーモバリアを工場の屋根や壁に施工すると 太陽の輻射熱を大幅にカットし、工場内の暑さ指数(WBGT)の上昇を抑えることができます。 空調設備の効率が向上する効果も期待できるため、大幅な省エネも実現できる可能性があります。
また、工場内に熱を発生する電気炉や加熱設備などがある場合も輻射熱が発生して暑さ指数(WBGT)を押し上げてしまいます。 熱の発生源となる機械をサーモバリアで覆ったり、カーテンのように空間を遮断することによって大幅な遮熱効果が得られるでしょう。
| 特長 | 効果 |
|---|---|
| 高反射性 | 太陽からの輻射熱を約97%反射 |
| 軽量・高耐久 | 天井に設置しても落下の心配なし |
| 断熱材と併用可能 | 相乗効果で効果倍増 |
| 年間を通して有効 | 冬は暖房熱を室内に保持 |
遮熱材の経済的メリット
単に「快適になる」だけではなく、経営面にも大きなプラスがあります。
冷房・空調機器の稼働時間短縮
空調や電子機器の故障リスク減少
安全性の向上 → 安定した稼働体制へ
遮熱材の導入コストは、3年以内に元が取れるケースも少なくありません。
伸栄工業は「サーモバリア」正規施工代理店です
私たち伸栄工業株式会社は、サーモバリアの正規施工代理店として、石川県・富山県・福井県を中心に多くの遮熱・断熱工事を手がけてきました。
- ✔️ 現場調査 → 最適な設計 → 安全施工 → アフターフォローまで
- ✔️ 工場・倉庫・公共施設・商業施設など幅広く対応
- ✔️ 営業停止不要・工場稼働を止めずに施工可能!
経験豊富なプロが現地を診断し、最も効果的なプランをご提案します。
まとめ
人と機械を守る熱中症対策の新常識
工場や倉庫の暑さの主な原因は、屋根や壁からの輻射熱です。空調設備だけではこの熱を十分に抑えきれず、 WBGT(暑さ指数)が高止まりし、作業効率や安全性に悪影響を及ぼします。
そこで注目されているのが、遮熱材「サーモバリア」による根本対策です。サーモバリアは輻射熱を最大97%反射し、 室温の上昇を抑えることで熱中症リスクを軽減。加えて、空調負荷の軽減や光熱費の削減といった経済的効果も見込めます。
伸栄工業では、現地調査から施工まで一貫対応し、作業を止めずに安全・確実な遮熱対策を提供しています。 暑さに悩む現場の改善に、ぜひ当社の技術をご活用ください。
