伸栄工業株式会社

Blog

ブログ

遮熱シートって本当に効果ある?導入前に知っておきたい工場の話

工場の暑さ対策として注目されている遮熱シート。遮熱シートは夏の厳しい暑さから従業員を守り、省エネにも貢献します。 本記事では、遮熱シートが工場環境にもたらすメリットと、それを最大限に引き出すための具体的な施工方法について解説します。

遮熱シート施工の真価と可能性

夏の工場は、まさに灼熱地獄と化すことがあります。

屋根をたたく直射日光、稼働し続ける大型機械、こもる熱気…それらすべてが重なって、作業環境は想像以上に過酷になります。

では、なぜ工場はここまで暑くなるのでしょうか?

そしてその暑さを根本から変えるには、何が必要なのでしょうか?

遮熱シート施工前後の比較
暑さの原因は「外」だけではない

工場内が暑くなる一番の要因は、やはり屋根からの輻射熱です。 特に金属製の折板屋根は、太陽光をそのまま吸収し、蓄熱します。

この熱は建物内部にじわじわと伝わり、室内の空気温度を大幅に上昇させます。

さらに、工場独特の内部要因も無視できません。

生産ラインで稼働するモーター、乾燥炉、成型機などは常に熱を発し続けており、 その放熱が室温を押し上げる結果となっています。

こうした「複合的な熱」により、空調が効かない・作業効率が落ちる・熱中症のリスクが高まる―― という悪循環が生まれてしまうのです。

遮熱シートがもたらす「断熱」と「反射」

そこで注目されているのが、遮熱シートの施工です。

遮熱シートは、太陽からの赤外線(輻射熱)を約97%反射する特殊な素材で構成されており、 主に屋根や壁の内側に取り付けることで、外部からの熱が建物内に伝わるのを防ぎます。

また、遮熱シートは冬場にも効果があります。

暖房によって温めた室内の熱が外へ逃げるのを抑え、一年を通して快適な温度環境を保つことができるのです。

遮熱シートを工場に施工するメリット

遮熱シートを工場に施工することで以下のようなメリットが得られます。

室温の安定と
作業環境の改善
光熱費の削減
雨漏り
リスクの低減

1. 室温の安定と作業環境の改善

遮熱シートを施工する最大のメリットは、やはり室内温度の安定です。 直射日光によって熱せられた屋根の輻射熱が建物内部に伝わるのを遮ることで、 室温の上昇を根本から抑えられます。

その結果、空調の効きが劇的に改善され、冷房が届きにくかった天井近くや広いスペースでも、 快適な空気が保たれるようになります。

実際に施工後の現場では「これまで届かなかった冷気が、しっかり感じられるようになった」 といった声が多数寄せられています。

このような環境改善は、作業者の集中力・体力の持続にも直結し、 熱中症などの健康リスク低下にもつながります。 暑さによる疲労や判断ミスの減少は、安全性と作業効率の向上にも大きく貢献します。

2. 光熱費の削減

遮熱対策は、省エネ効果にも優れています。

屋内の温度上昇が抑えられることで、エアコンやスポットクーラーの稼働時間・出力が減少し、 電力消費量の削減が可能になります。

実際に、遮熱シートを導入した工場や倉庫では、 月間の光熱費が15〜30%削減できたという報告もあり、 コスト面でも高い効果が見込まれます。

さらに、空調機器の稼働負荷が減ることで、 故障や劣化のスピードも緩やかになり、メンテナンスや交換にかかるコストの抑制にもつながります。

単なる暑さ対策にとどまらず、長期的な経営視点から見ても合理的な選択と言えるでしょう。

3. 雨漏りリスクの低減

遮熱シートには、副次的な効果として屋根の保護機能もあります。

施工時には、屋根材の上にぴったりと密着するように貼り付けられるため、 小さなひび割れや接合部の隙間をカバーし、雨水の浸入リスクを低減する効果が期待できます。

また、太陽光による屋根表面の温度変化(膨張・収縮)を緩和できるため、 屋根材自体の変形や劣化の進行を抑えることにもつながります。

これは特に、金属系の屋根や築年数の経った建物において、長期的な耐久性を保つ上で大きな利点となります。 「遮熱」は暑さだけでなく、「雨」「時間」からも建物を守る“目に見えない防御壁”としての役割も果たしているのです。

遮熱シート施工する場所
屋根の施工写真

遮熱シートの施工が有効な場所は次の4つです。

1. 屋根

屋根への遮熱シート施工は、工場の暑さ対策に有効な解決策の一つです。 夏の強い日射による輻射熱を効果的に反射し、室内温度の上昇を抑制します。 これにより、エアコンの負荷が軽減されて光熱費の削減につながるだけでなく、 快適な室内環境を維持できます。

冬場には遮熱シートが室内の暖かい空気を外に逃がさず、暖房効率も向上します。 様々な屋根タイプに合わせた施工方法があり、折板屋根やスレート屋根に対して専用の工法を適用できます。 そうすることで、雨漏り防止や耐久性の向上といった付加価値も期待できます。

2. 天井

天井への遮熱シート施工は、屋根からの熱伝達を大幅に軽減し、室内の温度上昇を防ぐ効果があります。 工場などの大規模施設では、天井が高いため熱が上昇しやすい傾向にあります。 この熱が室内に滞留すると、室内温度が上昇しやすくなります。 遮熱シートを天井に施工することで、熱が室内に蓄積するのを防ぎ、より涼しい環境を維持できます。

遮熱シートは、熱の反射だけでなく断熱効果も期待できるため、冬場の暖房効率も高めます。 熱を逃さず、温かい空間を保てるのが大きなメリットです。 天井へ遮熱シートを施工することで、年間を通じて快適な室温を保てます。

3. 壁

壁への遮熱シート施工は、直射日光や地面からの照り返しによる室内の温度上昇を効果的に抑制します。 外壁が日射にさらされることで、内部への熱の侵入が主な暑さの原因となります。 壁に施工した遮熱シートはこれらの熱を反射し、夏場の冷房負担を軽減します。 また、天井同様、冬場には室内からの暖房熱が外へ逃げるのを防ぎます。 壁は面積も大きいため、室内環境やエネルギー効率に与える影響も大きくなることが予想されます。

壁面の遮熱処理は、建物の外観に影響を与えることなく、様々な建築スタイルに適応できます。 見た目を損なうことなく暑さ対策を実施できるのも大きな利点です。

4. 機械

機械への遮熱シート施工は、工場内の熱管理において重要です。 多くの機械や設備は運転中に大量の熱が発生します。これは、工場の室内温度を大きく上昇させる原因となります。

遮熱シートを機械に施工することで、これらの熱の一部を反射し、室内の温度上昇を抑制できます。 大型の機械は発熱量が大きいため、テント状に縫製した遮熱シートを用いて機器を覆うと効果的です。

作業環境の快適性の向上以外にも大きなメリットがあります。それは、機械自体の運転効率です。 機械からの熱放出を抑制すると、機械の効率を保ち、過剰な熱による機械の故障や寿命の短縮を防ぐ効果も期待できます。 工場内の特定の熱源をターゲットとしたこの方法は、全体の熱管理戦略の中で効果的に機能し、より効率的な作業環境を実現します。

遮熱は「見えないインフラ整備」

遮熱シートの施工は、外見を大きく変えるものではありません。

しかし、体感温度の低下、空調の効率改善、作業環境の安定、そして光熱費の削減。 その効果は静かに、しかし確実に現場に効いてきます。

まさに、「見えないインフラ整備」といえる存在です。

表には出にくいけれど、職場全体の安全性や生産性を根底から支える重要な設備投資。

伸栄工業では、現地調査から遮熱材の選定、最適な施工方法のご提案まで、一貫して対応しています。

「うちの工場にも効果があるのか?」「どの程度温度が下がるのか?」といったご相談にも、丁寧にお応えします。

暑さを根本から見直したいとお考えなら、ぜひ一度、伸栄工業にご相談ください。

遮熱という新しい選択肢が、現場の未来を変えるかもしれません。